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子宮頸がん予防ワクチン予防接種(HPⅤワクチン)※ワクチンの効果と副反応について追加しました

公開日 2023年3月1日

令和6年度 子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)について

積極的な接種勧奨について

 HPVワクチンは、平成25年6月14日付け厚生労働省通知に基づき積極的な接種勧奨を差し控えておりましたが、令和3年11月26日付けで同通知が廃止されたことにともない、接種勧奨を行うことが国により示されました。小学6年生から高校1年生相当年齢の女性が対象になります。
詳しくは、以下の厚生労働省HPをご覧ください。
(厚生労働省)ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~


 以前までは2価(サーバリックス)、4価(ガーダシル)の二種類のワクチン対象でしたが、令和5年4月から新たに9価HPVワクチン(シルガード9)を定期接種に用いることが承認されました。「定期接種」及び「キャッチアップ接種」どちらも公費対象となります。
*これまでに2価または4価ワクチンで3回接種を完了した方は、9価ワクチンを追加で接種することはできません。

9価HPVワクチン接種のお知らせリーフレット(定期接種版)[PDF:762KB]

接種の機会を逃した方へのキャッチアップ接種について

 積極的な勧奨の差し控えにより接種機会を逃した方への対応につきましては、令和3年12月28日付の通知により、公平な接種機会を確保する観点から、時限的に、従来の定期接種の対象年齢を超えて接種を行うこと(以下キャッチアップ接種という)となりました。接種機会を逃した対象者の方は、定期接種の特例として不足分の接種を受けることができます。実際に予防接種を受ける際は、リーフレットをよくお読みいただき、HPVワクチンの有効性とリスクを十分理解したうえで受けるかどうかご判断ください。
(厚生労働省)キャッチアップ接種対象者向けリーフレット

※町が管理する履歴に基づき予診票を送付します。既に、転入以前の市区町村や任意にて3回の接種が完了してる方は、今回予診票が届いた場合でも、接種し直す必要はありません。
※HPⅤワクチンを過去に1回又は2回接種した後、接種を中断し、3回接種のスケジュールを最後まで完了していない方は、初回からやり直すことなく、残りの回数の接種を行います。


★HPVワクチンで防げないHPV感染もあります。ワクチンを接種していても、していなくても20歳になったら2年に1回、必ず子宮頸がん検診を受けてください。

接種の対象となる方

次の二つを満たす方が対象者です。
1.平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日の女性)
2.過去にHPVワクチンの接種を合計3回受けていない。
  ※ 過去に接種したワクチンの情報(ワクチンの種類や接種時期)については、母子健康手帳や予防接種済証等でご確認ください。

接種にかかる費用

 無料です。

実施医療機関

 接種を希望する際は、必ず医療機関へ予約連絡をしてください。
 1.玖珠郡内のHPVワクチンを実施している医療機関▼ 
子宮頸がんワクチン実施医療機関(玖珠郡)[PDF:239KB]

 2.玖珠郡外でHPVワクチンを希望される場合は申請書の記入が必要になりますので保健福祉センターまでご連絡ください。

接種が受けられる期間

令和7年3月末日まで                                                                       

HPVワクチン接種は強制ではありません!

 HPVワクチンの接種は予防接種法に基づいて実施されており、国内外の研究結果から、HPVワクチン接種による子宮頸がんの予防効果などのメリットが、副反応などのデメリットよりも大きいことを確認して、皆さまに接種をお勧めしています。
 しかし、接種は強制ではなく、あくまでご本人の意思に基づき接種を受けていただくものです。接種を望まない方に接種を強制することはありません。また、接種対象者やその保護者の同意なく、接種が行われることはありません。
 実際に予防接種を受ける際は、ワクチンの効果とリスクを十分に理解した上で、受けるかどうかご判断ください。
 また、HPVワクチンについて不安や疑問があるときは、お住まいの都道府県に設置された相談窓口にご相談いただけます。 

ワクチンの効果と副反応について   

 ワクチン接種を悩んでいる方は「HPVワクチンの接種を考えている同世代の方へ[PDF:2MB](日本医師会作成)」も参考にされてください。

ワクチンの効果

 子宮頸がんの多くはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染が原因です。感染の機会はほとんどか性的接触によるもので、HPVに感染すること自体は特別なことではなく、誰でも感染する可能性があります。感染しても、ほとんどの人ではウイルスが自然に消えますが、一部の人で子宮頸がんになってしまうことがあります。HPVワクチン接種によりがん発症の多くが予防できるといわれています。
(注意)既に感染しているウイルスを排除する効果はありません。また、ワクチンに含まれているHPV型以外のすべての発癌性HPVの感染を防ぐことはできませんので、ワクチン接種後も20歳を過ぎたら定期的な子宮頸がん検診の受診が必要です。

ワクチン接種後の主な副反応について

 HPVワクチン接種後に見られる主な副反応として、発熱や接種した部位の痛みや腫れ、注射による痛み、恐怖、興奮などをきっかけとした失神などが挙げられます。ワクチンごとの副反応は次の表のとおりです。(*は、接種した部位の症状)

ワクチンごとの主な副反応
発生頻度

2価ワクチン

サーバリックス

4価ワクチン

ガーダシル

9価ワクチン

シルガード9

50%以上

疼痛*、発赤*

腫脹*、疲労

疼痛* 疼痛*
10~50%未満

掻痒(かゆみ)

腹痛、筋痛

関節痛、頭痛など

紅斑*、腫脹*

腫脹*、紅斑*

頭痛

1~10%未満

じんましん、めまい

発熱など

頭痛、そう痒感*

発熱

浮動性めまい

悪心、下痢

そう痒感、発熱

疲労、内出血*など

1%未満

知覚異常*

感覚鈍麻

全身の脱力

下痢、腹痛、四肢痛

筋骨格硬直、硬結*

出血*、不快感*

倦怠感など

嘔吐、腹痛

筋肉痛、関節痛

出血*、血種*

倦怠感、硬結など

頻度不明

四肢痛、失神

リンパ節症など

失神、嘔吐、関節痛

筋肉痛、疲労など

感覚鈍麻、失神

四肢痛など

サーバリックス添付文書(第14版)、ガーダシル添付文書(第3版)、シルガード9添付文書(第1版)より改編

 上記の症状のほかに、ワクチン接種後に見られる副反応が疑われる症状については、接種との因果関係を問わず収集しており、定期的に専門家が分析・評価しています。その中には、稀に重い症状の報告もあり、具体的には以下のとおりとなっています。

重い症状の報告等
病気の名前 主な症状 報告頻度※
アナフィラキシー 呼吸困難、じんましんなどを症状とする重いアレルギー 約96万接種に1回
ギラン・バレー症候群 両手・足の力の入りにくさなどを症状とする末梢神経の病気 約430万接種に1回
急性散在性脳脊髄炎(ADEM) 頭痛、嘔吐、意識低下などを症状とする脳などの神経の病気 約430万接種に1回
複合性局所疼痛症候群(CRPS) 外傷をきっかけとして慢性の痛みを生ずる原因不明の病気 約860万接種に1回

(※)2013年3月までの報告のうちワクチンとの関係が否定できないとされた報告頻度

 上記の症状のほかに、HPVワクチン接種後に広い範囲に広がる痛みや、手足の動かしにくさ、不随意運動(動かそうと思っていないのに体の一部が勝手に動いてしまうこと)等を中心とする「多様な症状」が起きたことが副反応疑い報告により報告されています。この症状は、何らかの身体症状はあるものの、画像診断や血液検査を受けた結果、その身体症状に合致する異常所見が見つからない状態である「機能性身体症状」であることが考えられています。 症状としては、(1)知覚に関する症状(頭や腰、関節等の痛み、感覚が鈍い、しびれる、光に対する過敏など)、(2)運動に関する症状(脱力、歩行困難、不随意運動など)、(3)自律神経等に関する症状(倦怠感、めまい、睡眠障害、月経異常など)、(4)認知機能に関する症状(記憶障害、学習意欲の低下、計算障害、集中力の低下など)など様々な症状が報告されています。このような「多様な症状」の報告を受け、様々な調査研究が行われていますが、「ワクチン接種との因果関係がある」という証明はされていません。

厚生労働省HPVワクチンに関するQ&A(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/hpv_qa.html#Q2-14)より

 

九重町のHPVワクチンの接種状況について

 令和2年度から令和5年度までの接種完了者は、38人です。(副反応疑い報告は、九重町ではこれまでに確認されておりません。)

ワクチン接種後に気になる症状が出た場合

 接種後に体調の変化や気になる症状が現れたら、まずは接種を行った医療機関などの医師にご相談ください。
 なお、HPVワクチンは合計2回または3回接種しますが、1回目または2回目の接種後に気になる症状が現れた場合は、2回目以降の接種をやめることができます。
 予防接種の副反応によって健康被害が生じた場合には、予防接種法に基づく救済制度の申請ができます。詳しくは、副反応が起こった場合について(予防接種後健康被害救済制度について[PDF:567KB])をご確認ください。

HPVワクチン自費で受けた方への償還払いについて

 HPVワクチンの接種について、積極的勧奨を差し控えていたことにより公費で接種できる機会を逃した方が、定期接種の期間を過ぎた後に自費で接種したした場合は、接種費用の払い戻し(償還払い)を行います。払い戻しを希望する方は、以下の項目をよくお読みのうえ、期限までに申請してください。 

(注意)申請先は令和4年4月1日時点で住民票がある市町村となります。令和4年4月2日以降に九重町に転入された方は、申請先が転入前の市町村になりますのでご注意ください。      

対象者

1.平成9年4月2日から平成17年4月1日までに生まれた女性
2.令和4年4月1日時点で町に住民登録がある(その後九重町を転出していても対象です)
3.16歳となる日の属する年度の末日(高校1年生の3月31日)までにHPⅤワクチンを3回接種していない
4.17歳となる日の属する年度の初日(高校2年生の4月1日)から令和4年3月31日までにHPⅤワクチン(2価サーバリックスもしくは4価ガージシル)を受け、接種費用を負担している
5.令和4年4月1日以降、償還払いを受けようとする接種回数分について、キャッチアップ接種によるHPⅤワクチンを受けていない                                   

助成費用

町が定める金額の範囲内で、最大3回分まで接種費用の実費相当を払い戻します。(上限があります)
 ※ 領収書等を紛失し、支払額が確認できない場合は、町の基準単価で助成します。
 ※ 予防接種以外の費用(接種のための交通費やこの申請のために要した文書料など)、予診のみは払い戻しの対象外です。

申請方法                                                                                  

 以下のものを揃え、ご連絡のうえ、保健福祉センター窓口にて申請してください。
1.下記の申請書(必要事項を記入してください)
子宮頸がんワクチンに係る任意接種償還払い申請書[PDF:162KB] 
                                                                                        2.予防接種記録(母子健康手帳、接種済証など。)
 ※ お持ちでない場合は、接種医療機関で下記証明書の交付を受け、原本を提出してください。接種を証明できるものがない場合は申請ができません。
 子宮頸がんワクチンに係る任意接種償還払い申請用証明書[PDF:67KB] 
                                                                                                                                                                           3.接種費用の支払いを証明する書類(領収書など)
 ※ 接種年月日、ワクチンの種類もしくは名称、ワクチン毎の料金、医療機関名がわかるもの。領収書にこれらのものが記載されていない場合は、明細書も添付してください。どちらも原本に限ります。接種費用の支払いを証明する書類がない場合でも申請は可能です。その際の償還額は町で精査のうえ、決定します。

4.申請者の氏名、生年月日、住所が確認できる書類(マイナンバーカードの表面のみ、運転免許証など。)
                                                                                                                                                                                                         5.振込希望金融機関の通帳など

 (注意)提出された書類に不足があるときは、申請者に対し必要書類の追加提出を求める場合があります。

申請期限

 令和7年3月末日まで

 

お問い合わせ

保健福祉センター
電話:0973-76-3838
FAX:0973-76-3836

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